最近呼吸についてよく取り上げられているように感じますので、
簡潔に専門用語をなるべく使わずメカニズム、重要性、横隔膜との関係をまとめていきます。
一日に約2万回する呼吸が乱れていたら身体への不調に繋がりそうですよね…
呼吸のメカニズムと横隔膜
まず呼吸は呼気と吸気に分かれます。その時横隔膜は弛緩と収縮に働きます。
ざっくりとこんな感じです。
実際には横隔膜は上記の画像のようにドーム状になっています。
呼吸の重要性を語るうえでまずは【悪い呼吸・乱れた呼吸】について理解を深める必要があります。
悪い呼吸・乱れた呼吸とは?
“息を吸いすぎて吐ききれていないて”という状態です。
横隔膜はどうなっているかというと、
”吸うことで収縮しますので弛緩しずらい”状態です。
つまり呼吸過多により横隔膜や呼吸補助筋の緊張状態が続く
→交感神経が優位になる(副交感神経はリラックス、消化器系に影響を及ぼす)
→身体の痛みや炎症反応がコントロールできなくなったり、姿勢が乱れる、夜の寝つきが悪くなる、消化不良、疲れが取れない
といった不調を引き起こし負のサイクルに入ってしまいます。
呼吸過多になる原因とは?
呼吸過多になる原因さえわかれば負のサイクルから抜け出せそうですよね!
よくある原因ベスト3
1.ストレス…身体的なストレスや精神的なストレスが影響しています。生きていくうえではストレスとは付き合っていかなければなりませんが対処の仕方を身に着ける必要がありそうです。
2.食&栄養…5大栄養素を取ろう!とかビタミンをしっかり!とかもよく言わるので大切なのですが、外食や加工食品の割合が多い人は注意です。加工食品などは食品添加物が多く使われていることがありますが、取りすぎると体内を酸性に傾けてしまい(普段は中性から弱アルカリ性)普段の状態に戻そうとして呼吸数を多くすることで戻そうとします。
3.運動不足…姿勢を良くしたり体力をつけたり身体を動かすことはストレス解消にもいいですし、脳機能の低下も防ぎます。血液の循環も良くなります。強度が高い運動では呼吸数があがりますがしっかり戻れば問題ありません。少ししか動いてないのに呼吸数が異常に多い場合は改善すべきです。
呼吸を元に戻す解決法
シンプルに上記の原因を解決できるかを考えましょう!
それに加えて呼吸法をマスターしましょう!
普段皆さんは無意識に呼吸をしていると思います。一日約2万回の呼吸を意識するわけにはいかないですから、呼吸が乱れたと感じるときや寝る前なんかに少しでもいいので気づいたときにできるといいですね。
呼吸法
呼吸を吐き切る練習をしましょう!
鼻から3秒吸って口から6秒吐いて3秒止める!を繰り返す!
はぁ~~とため息をつく感じです。
そして肋骨が閉じていくのを感じられるといいですね!
10回ぐらいでいいので気づいたときにやりましょう。
詳しいやり方や呼吸が乱れている指標となるテストはおいおいアップします。
おまけ
私が担当したクライアント様の例(40代会社員 体重70kgぐらい 慢性肩こり)
目的はダイエットと肩こり解消。
慢性肩こりで触診した感じもかなりの張りトレーニングもかなり息が上がりやすい。
ストレッチやトレーニングをして後は改善するが日々の疲れで繰り返してしまう。呼吸のアプローチもしましたがまた乱れる。本人も休まっている感じがしないそう。
仕事の状況を聞くとかなりストレスが溜まっているそうで上司のセクハラもあり、過食にもなり体脂肪も減らない。もう仕事を辞めようかと悩んでいる様子。
明らかに交感神経が優位で呼吸も乱れ悪循環に陥っている…
結局引っ越しもして仕事もやめることに至ったわけですが、その後2週間ぐらいするとやっかいな肩こりが改善傾向に!!ストレスが減り睡眠の質も上がり、過食も減り体脂肪の減少もかなり見られました。
まとめ
現代ではストレスにさらされたり加工食品の過剰摂取により
呼吸が乱れ身体の不調につながるケースがとても多いです。
その悪循環から抜け出すために、今一度ご自身の生活や呼吸を見直してみてください。