パーソナルトレーニングで起きる重傷事故の記事に関してトレーナーが思うこと。

先日ヤフーニュースでこのような記事が上がっておりました。実際の現場や詳細はわからないので外野がとやかく言うことではないのかもしれませんが、トレーナーの私が思うことをこのブログでは書いていきます。

記事の内容を要約すると、
1 神経・脊髄の損傷と筋肉・腱の損傷が各21件、骨折7件。4人に1人は治療に1か月以上かかる重傷。約5年間でトータル105件
2 女性の相談者が9割
3 予防策としてトレーナーとの意思疎通。トレーナーを見る目。中断などを申し出ること。契約内容の確認。

目次

なぜ事故は起きたのか

相談内容から推測するに、お客様が自らの意思で闇雲に挑戦した結果ケガをしたとは考えづらいです。ケガのリスクというものは0にはできないが、限りなく0に近づけることが当たり前です。でもトレーナーもケガをさせようと思ってさせてはいないはずです。不意の事故といわれたらそれまでですが、一体なぜでしょうか。

コミュニケーション不足

ヒアリングや評価を通して相手が何を求めていてどんな人なのか、トレーニング以前の問題です。一方通行のパーソナルトレーニングでは必ず問題が起きます。お客様と話し合い確認の上でトレーニングを一緒に進めていく、寄り添ってあげるパートナーとしての一面がどこか欠如していたのではないでしょうか。

身体や動作の評価 強度調整

例えばスクワットをするときに、膝や腰に負担がかかっているのは動作や身体の評価をした時点で危ないな。とかまだできないな。という判断をすることができるはずです。評価なしにバーで担いで高重量…なんていうのはトレーナーではなくただ趣味でトレーニングをしている人という程度でしょう。

女性が多いのはなぜ

おそらくこの女性というのは、初心者や未経験者がほとんどだと思います。私は現場で未経験者や初心者の方を中心に指導することがおおいですが、性別による筋力や体力レベルの差、運動スキルの習熟度、身体の特性などをみても少しずつ強度を上げていかないとリスクが伴います。 重い重量で追い込むことがトレーニングだ!という固定観念からそれを初心者の方にも指導してしまったのでは。

トレーナーの質

利用者が「指導者を選ぶ目」を養うことも提唱。柔道整復師や栄養士といった資格の有無は重要な判断材料になるとする一方、過去の競技実績がいくら優れていても「他人を教えるプロ」の証明にはならないと強調する。「トレーナーに『どこで何を勉強したのか』を細かく尋ね、資格や指導歴を確認することが大切だ。回答を拒む場合は契約を断ればいいし、焦らずに帰宅してから判断してもいい」と指摘。トレーニング中に体調に異変を感じたら無理せず中断を求めることも重要で、「自分を守るために遠慮は不要だ」

https://news.yahoo.co.jp/articles/b85ebe6bf355f89b973498e2138a7c8f471d75dd?page=2

資格や学びを聞いてもよくわからない…という声も多いかと思います。1つ大切なのは、お客様本人が痛みや違和感、不安を覚えるエクササイズを一方的にやらされたり、お客様の声を聴かずにそのまま指導してしまうトレーナーには気をつけたほうがいいと思います。知識や経験からくる身体の評価や対処法がわからなかったとしても、お客様の声を聴いてコミュニケーションがとれていれば防げるはずです。

トレーナーの選び方

トレーナーがトレーナーの選び方について話すのは少々気が引けますが、お客様がパーソナルに通ったのにケガをした。とか満足のいかないトレーニングを受けてしまうことを未然に防ぐためにも発信していこうと思います。

実績や指導歴の確認

コンテストの受賞歴よりもどこでどれくらい指導しているのか。どんな対象者が多いのか。どんな目的まで対応できるのか。

ヒアリングと評価をしてくれるか

体験トレーニングや初回では必ず!!! ヒアリングと身体の評価とをするはずです。ボディメイクであろうが腰痛改善であろうが、その人の身体・動作・その日の体調などなどの理解がなければ、プログラムの作成なんてできません。お客様側も要望や目的・身体の状態を細かく言えるとより良いパーソナルに繋がるかなと思います。 

まとめ

せっかくトレーニングをしているのにケガをしてしまうことは悲しいことです。ケガのリスクを0に限りなく近づけるために、トレーナー側は日々学んでいく必要があることはいうまでもありません。

一方でお客様側が、困らないように私たちも発信していかなければならないと感じました。自分のできること・できないこと・実績・指導歴などを公開し信頼してパーソナルを受けて頂けるように。

私の詳細が気になる方はこちらへ

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